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<中学生誘拐>容疑者「大変な事件を起こした」メモ所持

 埼玉県朝霞市で2014年3月に行方不明になった女子生徒(15)が約2年ぶりに保護された事件で、静岡県で身柄を確保された寺内樺風(かぶ)容疑者(23)=未成年者誘拐容疑で逮捕状=が「大変な事件を起こしてしまった」などと書かれたメモを持っていたことが捜査関係者への取材で分かった。埼玉県警は、事件が発覚し女子生徒を連れ去ったことを悔いて書いた可能性もあるとみている。県警は、寺内容疑者のけがの回復状況をみて、31日にも逮捕する方針。

 捜査関係者によると、メモは静岡県の店舗のレシートの裏にボールペンのような筆記用具で書かれ、「家族に申し訳ない」ともあった。27日午後、外出先で女子生徒が保護されたことを携帯電話などのニュースで知って逃亡した容疑者が、28日未明に静岡県伊東市で身柄を確保されるまでに書いたとみられる。

 寺内容疑者が女子生徒を連れ去った際に使用したとみられる車は白の軽乗用車で、廃車手続きが取られていた。埼玉県警はこの車を押収しており、検証を進める。また県警は30日までに寺内容疑者の携帯電話を発見。登録された電話番号や通話履歴を解析し、事件に関わる情報や記録がないか調べる。

 寺内容疑者は28日午前3時過ぎ、伊東市で血まみれの状態で発見され身柄を確保された。静岡県の病院に入院して治療を受けている。【和田浩幸、奥山はるな、安藤いく子】