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GenSenNews ~KoKoRo

心を刺激する記事を厳選して皆様にお伝えします。

若者のフェイスブック離れが進む“SNS疲れ”の深層

思考

diamond.jp

 最近話題の「SNS疲れ」「ソーシャル疲れ」。皆さんもお疲れだろうか。私は今のところ、SNSをいいように使えているようで、疲れを感じることはほとんどない。今日も一日でLINEのスタンプを30回ぐらい押している。ひどいときには100回ぐらい押す日もあるし、100回ぐらい押されるときもある。あるLINEグループでスタンプを200連打されたときにはさすがに疲れたが。

20代、30代のSNS利用率低下中
若者の間で進むフェイスブック離れ

 さて、ネットリサーチ会社の株式会社マクロミルは、毎年1月に「新成人に関する調査」を発表している。今年の調査結果のうち、現在利用しているSNSについての質問では、利用率上位のSNSで軒並み利用率が減少しているとの結果が出た。

 新成人の男女それぞれ250名に対して行われた調査だが、LINEの高い利用率に驚くと同時に、落ち込みが激しいミクシィフェイスブックにも目が行く。フェイスブックが日本語化されたのが2008年。当時はミクシィ全盛だったと記憶しているが、あれよあれよと言う間に逆転し、新成人での利用者は10%を切っている。そして、敵役だったフェイスブックも、この2年で10%以上の利用減だ。

参照:マクロミル「新成人に関する調査」

日経MJが実施し、昨年10月に発表された「第4回ネットライフ1万人調査」でも、フェイスブックの利用率減が目立つ世代があった。20代と30代が、それぞれ前年比7.5%、4.9%の減少となっている。そして意外にも、60代以上の利用率は63.6%と年代別では最も高い。どうやらついに「若者のフェイスブック離れ」まで始まっているようだ。

 
参照:日経MJ「第4回ネットライフ1万人調査」

やめたいと思う一番の理由は
「友達」の充実っぷりだった

フェイスブックに何か問題があるのか、今のところ疲れていない私にはピンと来ないのだが、株式会社タイムカレントが行った「フェイスブック疲れ」に焦点を当てた調査結果を見てみたい。

 20代から40代の男女半数ずつ、計655名のうち、フェイスブックを使用していて、「疲れてしまう」「休みたい」もしくは「やめたい」と思ったことがある人は43.7%と、半数近くに上った。そして、そう思った理由の第1位は「他人の『リア充』投稿にうんざりしてしまう」(40.2%)というものだった。

 えっ。

 ここで言う「リア充」というのは、「いい人生を送っている」ぐらいの意味だが、みんな、そんなに他人のリア充っぷりに参っているとは想像していなかった。2位以下の「情報のチェックが追い付かない」「常にチェックをしていないと不安になる」「苦手な人とも繋がらざるを得ないわずらわしさ」あたりは、わからなくもない。巷でよく言われている、典型的なSNS疲れだ。

参照:タイムカレント「SNS投稿のリア充疲れ」&「リア充盛り」に関する調査

 確かに仕事が煮詰まっているときに、「××ちゃんと一緒に温泉来たよ。ふひひ★」なんて投稿を見ると、若干の憤りは感じるが、それでフェイスブックやめたいと思うほどのダメージを負ったことはない。もしくは、私の「友達」たちには非「リア充」しかいないのだろうか。ほかの人のタイムラインはとんでもない「リア充」であふれているのだろうか。

 驚きの結果はまだ続く。「『リア充投稿』を見てイラッとすることはありますか?」という質問に対して、「したことはない」と回答した人は全体で37.6%。なんと「毎回イラッとする」と回答した人は6.4%いる。SNSに向いてないんじゃないか。

 さらにSNSの業の深さを感じるのは、「“自分自身の状況”を『投稿』した際に実態よりも『盛った』投稿をした事はありますか」という質問だ。「よくある」が10.8%、「たまにある」が36.5%、「一度だけある」という控えめなんだかよくわからない人も6.9%いた。

 

リア充」を装うことで
一層疲れているのでは?

 つまり、「楽しそうな人生を送ってるように見える投稿をしている人」が「幸せそうな人生を送ってるように、ちょっと誇張した投稿をしている人」の投稿を見て、「フェイスブックやめたい」と思ったり、「なんでこんな幸せそうな写真見せられないといけなんだ」と思っている。そんなこじれた状況がまさに起こっているのだろう。ちょっとした地獄である。前世でどんな罪を犯したというのか。

 「リア充」に擬態することをやめれば、それだけでストレスが随分軽減しそうにも感じる。そもそもフェイスブックハーバード大学の学生交流を目的として生まれたサービスだったし、どちらかというと、我が世の春を謳歌している人のためのサービスなのでは、という気がしないでもない。先ほど、60代の利用率が高いというデータを紹介したが、リタイアしたシルバー世代が「これからの人生、思いっきり楽しんじゃうぞ」と意気込み、リタイア後の第二の人生に対して「いいね!」を押し合っているというのなら、納得もいく。

 私もフェイスブックを利用しているが、「友達」になっているのは、大学時代以前の友人・知人までだ。高校までは鹿児島、大学は京都、現在は東京住まいなので、「友達」たちの大部分とは物理的な距離がある。そういう人たちが結婚してたり、子どもが生まれたのをフェイスブックで知ると、イラッよりも、「へー、あいつがとうとう」「うわ、よかったなあ」みたいな気持ちが先に立つ(「ふーん」で終わることもあるが)。遠方の人に対して、わざわざ見栄を張る気も起こらない。そして、ここら辺が、SNS疲れに陥らないために重要なのではないかと感じる。

 すぐ近くにいる人が充実した毎日を送っているのを見たり、すぐ近くにいる人に対して、SNS上でもいろいろなりアクションを取っていれば、そりゃあ疲れもするだろう。物理的に近い人は「友達」からはずしたり、自分が最高に楽しいときだけ投稿して、そのついでに人の投稿も覗いてみる。SNSとはそれぐらいのつきあい方がいいのではないか。